福島県沼ノ内にある賽の河原でエライものを見た知人

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知人の40代男性から聞いた話です。

彼がまだ20代の遊び盛りだった頃、同年代の友人たちと一緒に全国各地のホラースポット巡りをしていたことがありました。

雑誌などで片っ端から怖い噂のある土地を調べては、仕事のお休みを利用して現地に赴き、存分に冷やかして帰るというのがいつものスタイルだったそうです。

ある時、福島県の沼ノ内にある賽の河原という場所に行くことになりました。

そこは幼くして亡くなった子供や、流産などで生まれてくることが出来なかった赤ん坊の霊を慰める場所で、小さな小石を積み重ねた塔というか塚のようなものが並んでいる洞窟だそうです。

昼間でも薄暗くて、お地蔵さまや蝋燭、風車などがあって独特の雰囲気がある霊場なんだとか。

彼らが到着したのは夜の2時過ぎでしたが、辺りは月の光に照らされていたおかげで結構明るかったそうです。

いかにもな景色にテンションが上がった面々は大はしゃぎで洞窟へ足を踏み入れました。

洞窟の中は整備されていないので足場が悪く、さすがに暗いのでゆっくりゆっくり進んでいた時、先頭を行く友人の一人がうわっと声をあげました。

何か柔らかいものにぶつかったと言うのです。

当時たばこを吸っていた知人と同伴者の友人たちはそれの正体を確かめるべく、各々ライターを取り出し、足元を照らしました。

そこにいたのは、小石の塔に向かって一心不乱に手を合わせるおばあさんでした。

ぶつぶつと何かを口走っていたそうです。

あまりのショックと恐怖で一瞬固まった知人たちでしたが、我に返った途端に大急ぎで逃げ出しました。

「たぶん幽霊じゃなかったと思う。ぶつかった友人の話だと、“あったかかった”らしいから。

でも、あんな時間にあんな真っ暗の中、一人で拝んでるおばあさん見たら逃げるしかないよね。

お化けじゃなくても別の意味で怖すぎるじゃん」

知人は感慨深げにそう語ったのでした。

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