小学生の頃、あの世に連れていかれそうに…

スポンサーリンク
この記事は約2分で読めます。

私は小さいときから霊感が強いほうでした。

よく金縛りにあったり、母や姉には見えない人に挨拶をしたりと、

家族は私を不思議な子扱いしていました。

生まれは母の実家の岩手県なのですが、三歳のときに父の実家がある秋田県に引っ越してきました。

もちろん小さかったのでそんなに記憶はありません。

父の両親、姉二人と七人で暮らしていました。

隣の家には老夫婦二人暮らしで、おばあさんもおじいさんもとてもかわいがってくれていました。

そんな私も小学生にあがり、次第に隣の老夫婦の家に遊びにいくこともなくなりました。

すっかり存在すら忘れるくらい、顔を合わせる事もなくなっていきました。

そしてある夏の夜、洗面所で鏡を見ながら歯磨きをしていると、白い手が写りこんできました。

洗面所の鏡にはお風呂場の入り口が写るのですが、

その風呂場の入り口から手が伸びていたのです。

びっくりして振り向いたのですが、何もなく…

気のせいだと思い、また歯磨きを続けていると、白い手がさらに伸びて見えました。

感覚的にひっぱられそうな感じがし、怖くなって母を呼びました。

『誰かいる!』そう言って母に見てもらったのですが、案の定だれもいません。

ですが泣いて怯える私をみて、母も姉たちも

『またあんた見たんだよ、いつものことか』となだめられました。

私も見るのは慣れていたのですが、引っ張られそうな感覚は初めてで少し気にしつつ、その日は休みました。

翌日、早朝に見覚えのない年配の女性が訪ねてきました。

聞くと、隣の老夫婦の娘さんでした。

おばあさんが昨日なくなったので、と通夜の案内を持ってきたのです。

それを朝食中に家族で話をしていると祖母が

『そういえば隣のおばあさん、お前が来たときにものすごくかわいくて、

養女に欲しいって何度も頼みにきていたっけな。

昨日見たのはおばあさんの手だったんじゃないか?連れて行きたかったんだよ』といわれました。

おばあさんのことは好きだったし、亡くなったのもショックでしたが、

あの世に連れて行かれそうになったのかと思うと、今でも怖いような、切ない気持ちになります。

タイトルとURLをコピーしました