子どものころ近所に霊媒師のおばあさんがいました。
祖母と共にそのおばあさんに先祖供養の方法や守護霊への敬い方を、
基本に生きていくために必要な気持ちの持ち方について教えてもらっていました。
そのおばあさんと長野県の善光寺へ行ったときのことです。
当時まだ私は小学1年生ぐらいで見るもの全てが新鮮で、
一緒に旅行に行ったひとたちが持ち寄ったお菓子をみんなでわけ、
子どもだからと大人よりたくさん貰えることがただただ嬉しくてたまらないだけの子どもでした。
善光寺での観光は、お菓子をたくさん貰えたことと不思議体験をしたことしか記憶にありません。
善光寺ではご胎内めぐりといって床下の真っ暗な回廊を巡ることができます。
その中ほどにある錠前に触れることで死後極楽へ導いてもらえるという回廊です。
中はあかりひとつなく真っ暗で手探りで歩かないといけません。
なので進んで右手にロープがはっており、それを手がかりに前へ進んでいきます。
前後の人の姿は全く見ることができないほどの暗闇が広がっています。
私が体験したその日は一番先頭に霊媒師のおばあさん、次に私の祖母、その後ろに私、
私の後ろには一緒に旅行したおばさんたちが並んで中を巡りました。
ロープを手がかりに行くほどの暗闇でしたが、怖いと感じずむしろ安心感のある場所だと思いました。
中ほどの錠前まで行き丸い輪っかを手に取りとんとんとドアを叩き、
少し先に進むと出口が間際かと思わせるまぶしい光を感じました。
何かと思い左手を見ると当時の感覚を思い出していうと、
1mほど左手に、金色に輝く人が胡坐をかいて座っています。
とてもあたたかい光を放ちながらそれは座っています。
思わず「何かひかっとる!誰かすわっとる!」と祖母に言うと祖母は何も見えないといいます。
それでも食い下がり「何かおる!ひかっとるやん!」と言いますがついには
祖母に「みんなが怖がるから外に出てから教えて」と口止めされました。
それを目撃してからしばらく歩いて外に出た後、
私がみたものについて話し合いがもたれていました。
後日聞くと霊媒師のおばあさんにも見えなかったらしく、
私には霊的なものに強い反応をする体質があるのかもしれないとかで
私が怖くなかったこととあたたかい人だったと言ったことから、
私の前に現れたのはご先祖様か守護霊だったのだろうということでした。
とても不思議な体験でしたがそれを見たときから何か
すごく強い力に守られていることを意識しながら日々感謝して過ごすことが出来るようになりました。