これは実際に私が体験した話です。
私は幼い頃からほんの少しですが霊感?な様な物があり、そういった物を見たり感じたりする事がありました。
思えば祖母も母も似たような感じでしたから、受け継いだ物。だったのかも知れません。
かと言って日常生活に支障があるでも無く、普通に生活し青春期を迎える頃には、
そういった霊だとか心霊スポットを友人らと面白半分で訪ねる事が多くなりました。
その日も私の地元、沖縄県名護市にある心霊スポットとして良く話題に上がる廃ホテルに向かいました。
時間はまだ昼下がり、青い空が広がりセミの声もうるさく聞こえる夏日でした。
友人らとドライブを楽しみながら少し山道を登った所にあるホテルに到着。
誰かが外した囲いフェンスの隙間から敷地内にはいると、そこは薄暗くセミの声もピタリと止み、さっきまでいた世界とはまるで違う。
一瞬で「何かが違う」と感じる場所でした。
それでも数名で来ている安心感もあり、ホテル内部へと進んで行きました。
中はまさに廃墟。
だいぶ荒らされてはいましたが、営業当時の面影を感じる事の出来る装飾品なども残されており、探検家気分であちらこちらをみて回りました。
その時は楽しく気づかなかったのですが、後々思い返すと、誰かが見ている…
いや1人多い…そんな感覚を感じていたのは確かです。
1時間程でしょうか?そろそろ帰ろうかと1階まで降りた時、何かに呼ばれた様な感覚を覚え後ろを振り返りました。
そこにはプール後があり私の目線のちょうど真ん中に1輪だけ真っ赤なハイビスカスがさいてました。
プールを囲うように植えられたハイビスカスの生け垣の中でその1輪だけが風にも揺れずに…。
沖縄でのハイビスカスの別名は「後生花(グソーバナ)」後生…つまり死後の世界。
本土でいう彼岸花と同じ感じの扱いでもあるのです。
それに加え霊的な意味で赤は危険な色。と言う話を思い出し、ハイビスカスと「目」が合った。
そう感じたその瞬間に鳥肌が立ち、上からの視線を感じ見上げるとぼんやりと白いワンピースの女性?が見えた気がして、もう一目散にその場を後にしました。
帰宅後は風邪でも無いのに高熱に襲われ、「きっとあの場所に行ったからだ」と思い、面白半分で訪れた事を心の中で謝罪しました。
今、この記事を書いていても鳥肌が立ちます。
皆さんも面白半分でこういう場所に訪れるのは止めた方がいいと思います。
特に真っ赤なハイビスカスの咲く場所には…