土合駅(どあいえき)別名=モグラ駅とは?
JR東日本のれっきとした駅なのですが、谷川岳という人里離れた山間部にある無人駅です。
下り線ホームが地下深くにあり、460段の廃墟のような階段を上らなければ出口にたどり着けません。
上り線ホームは地上にあります。
駅周辺にはドライブイン以外には民家もほぼなく、実用性があるのか疑問ですが、
登山客や観光客には一定の需要があり、怖いもの見たさで利用する観光客もいます。
外観は普通の駅なのですが、廃墟や要塞を思わせる内部に度肝を抜かれるかもしれません。
怖い話体験談 これは忘れもしない5年前の事です。
私はスキューバダイビングの仲間達と群馬県の温泉に行くことになりました。
10月頭だった記憶があります。
仕事の都合などで私とHさん、女性はYさんと、Kさんの4人で行くことのなりました。
ちょうどKさんは車を大きいSUVタイプの新車に変えたので、試し運転もかねて温泉に行きました。
宝川温泉や草津等行き楽しみました。
そして、水上の温泉にも行きました。
水上の自然や街並みも穏やかで空気も良くリラックスできました。
午後になり後は帰るだけでしたが、丁度土合駅の前を通ったので寄ってみようということになりました。
秘密基地みたいな駅で、登山客が降りるというマニアックな駅と話では聞いたことがありました。
興味本位で行きました。
砂利だらけの駐車場に車を止めて駅中に入りました。
無人駅で中に入ると駅の中の冷たさに驚きました。
無機質な階段が続きとても長く下っていきました。
明かりはありましたが薄暗く正直不気味でした。
閑散としていて本当に人が利用するのかと思ったほどです。
階段が多く460段近くあり足が疲れました。
ですが、何とか話をしながら地下のプラットフォームに降りました。
待合室がありましたが人は一人しかいなくて、電車が来て降りた人も数人でした。
完全に周りは私達4人になり、涼しいというか寒気も次第にしてきたので帰ることにしました。
下りは楽でしたが、階段の上りはとてもきつかったです。
私達は上に向かって登りました。
最初先頭は私でしたが何だか足首が重く疲れたので他の人に先に行ってもらうように促し、一番後ろになりました。
私はちょっと疲れを感じました。
でも、自分のペースで上っていけば着くからゆっくりと途中のベンチにも座り休みながら、
先に行った仲間達も見えなくなり、寂しさと暗さがあったので行こうとしました。
急に背中を思いっきり叩かれた感触を覚えました。
「痛いっ!」と私は軽く叫びました。
後ろに誰かいたのかという驚きとちょっと怒りがあり振り向きました。
ですが、誰もいません。
来る列車は1時間に1本くらいしかありませんでした。
しかも、叩かれた背中が何故か氷のような冷たさがあり気持ち悪かったのです。
良く見回しましたが誰もいないし、狭いスペースの階段では誰も隠れる場所もなく、
上がっていった仲間が悪ふざけに戻ってきたとも思えませんでした。
変だなと思いました。
何か蝙蝠とか動物がぶつかったのだと自分の中で解釈しました。
そして、上の出口目掛けて歩こうとしたときでした。
足首が重く、ズンと両足で捕まれたような感覚が来ました。
なんか変だなと思い足元を見ると、私の右足首に青白い手が握られていたのです。
手だけで力強く。
手首からその下はありませんでした。
「ひあっ!」
私は怖くなり下を見ることなく力を振り絞り階段を走りました。
出口まで上がると仲間達が待ってました。
「遅いよ。」
と言われましたが、笑顔で返す余裕は全くありませんでした。
外に出たら足の重さもなく、体の疲れもなくスッキリしていました。
私は振り向かず上がっていきましたが、確かにあの時に見たのは人の手でした。
とても駅でどっきりや悪ふざけしてるなら後から誰かが上がってくるのに誰もきませんでした…
もう怖すぎて直ぐに車に乗り帰りました。
私が出くわしたのは土合駅の中に居た霊の仕業だったのでしょうか?
今も思い出すと怖いです。
そんな怖い経験でした。もう二度と行きません。