福島県にある、バブル時代の遺物

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福島県にある廃墟の話です。

バブル時代に建設された宿泊施設なのですが、バブルがはじけてから管理が行き届かず、今は廃墟となってしまいました。

そこで事件事故があったわけでは無いのですが、廃墟ということ、

建物裏のプールが不気味であるという噂が独り歩きしたために、いつの間にか心霊スポットとなったのです。

多くの若者が肝試しに行きましたから、暴走族のたまり場になっているとか、

アッチの人が管理しているから不法侵入はまずいとか、嘘か本当かはっきり分かりかねる噂が蔓延しています。

私の友人が、複数で夏の肝試しに行った時の心霊体験を聞かされました。

4人で行ったそうなのですが、その内1人はとても霊感が強いそうです。

話を聞いてる時点で、よくある設定だなぁと感じていました。

話によると、廃墟裏側のプールに近づいた時、その霊感のある友人が突然奇声を発して暴れだし、

駄々をこねる子供のように地団駄したと思ったら、突然プールに飛び込んだと言うのです。

ありえないのが、その時確かに、ザブンと言う水に飛び込む時の音がしたということです。

使われていないのですから、当然草や木が生い茂っています。

音などするはずがありません。

私は嘘だろうと茶化しました。

当時はガラケーだったのですが、その時見せられた荒い画質の動画を見る限り、

もしかして本当なのではないかと思うようになりました。

ネタ作りのために、薄汚れたプールに飛び込む女の子なんていませんからね。

それに、その動画からもしっかりと聞こえてきました。

水に飛び込む時の音が。

後々そういった事に詳しい人から話を聞く機会がありました。

元々人が使っていた場所で、人の気配がなくなると、浮遊霊がよってきやすいそうです。

水場は特に、そういった霊のたまり場であるため、面白半分で行く場所ではないと聞きました。

必ずしも事件事故が、幽霊発生の条件ではありません。

薄汚れた場所に飛び込んで、ひどい肌荒れを起こしたくはないですよね。

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