これは東京都北区で神社が傍にある角に面した家での体験談です。
私が子供の頃父親の姉が一緒に住んでいました。
何年も平凡な生活が続いていたのですが、
姉もかなりの歳でそろそろ養老院に入れようかどうしようか、父と母が話し合っているのを聞いていたのですが、
結局その年の暮れだったと思います、姉も納得して養老院へ行くこととなりました。
私が会ったのはこれが最後でした。
その後私も中学生になり、家も新築して初めて自分の部屋を持つ事が出来、何事もなく変わりのない生活をしていたのです。
ある日、私の姉が隣の部屋でうぉー、うぉーと唸っていたのでびっくりして起こしに行ったのです、
その時姉が言うには、真っ白な光球体が頭の上をふわふわしていたそうです。
金縛りか何かだと思い気にする事も無くその日は寝たのですが、
次の日も又うぉー、うぉーと唸っていました。
さすがに二度目となると何となく気味が悪くなり、姉も少しうつ病状態になっていました。
私の部屋は角部屋で窓も両方に付いていました。
昔から角部屋の角に釘などは打ってはいけないと聞いていたのですが、気にする事なくカレンダーなどぶら下げていました。
そんなある日の事寝ていると布団の横を大勢の人が喋りながら歩いて行くのに気づき、これは夢か、でも確かに聞こえる。
この日を境に不思議な事が起こり始めました。
又話し声がして私はうとうとしていたのですが、首の無い女の人で真っ白な着物を着て枕元に正座をしていたのです。
あっ、これは父の姉おばあちゃんだとすぐに分かりました。
逆に首が無い方が怖くありませんでした。
これは会いに来たんだと思い暫く見ていたような気がします。
此の事を母に話すと母も夢の中でおばあちゃんが橋の上に立って居て深々とお辞儀をして去って行ったとの事でた。
何か言いたいことでもあったのでしょうか、
この日を境にこの様な現象が無くなりました。