霊魂は独特の臭いで分かるんです

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自分は霊感はかなり弱く、鋭い人が横にいて「あ、いるよ」などと言ってもほとんど感じたことはない。

ただし、処刑場後の小塚原の付近や鎌倉の源氏山公園など、よっぽど強いものだと、さすがに感じる程度。

そんな私でも、これまでに3回、臭いで霊魂の存在を感じたことがあります。

1度目は、四谷の西念寺の本堂で。

この寺はかの服部半蔵の菩提寺で、墓地には半蔵の墓と、半蔵が家康の長男:松平信康の菩提をとむらった参墓があります。

私はある時、仕事の取材で、この寺に伝わる半蔵の槍を見せていただきに、本堂に上がらせていただきました。

すると新しく清潔な本堂なのに、納豆のような足の裏のような、獣の臭いのようなものを強く感じました。

恐怖は感じません。同行者は一切感じなかったそうです。

あとでこれが霊魂の臭いだと知りましたが、何のものかは不明です。

2度目は、仕事の恩師の訃報を自宅で電話で聞いた直後のこと。

少し狼狽していた時、急に数秒だけ、同じような臭いをすぐ脇で感じたのです。

この時はすぐに、お師匠様だと感じ、「ありがとうございました。成仏してくださいね」と心の中で言いました。

3度目は実家でのこと。

父に続いて数年後に母が亡くなり、実家は月に1度そうじに行くだけの半分空き家状態ですが、母も私もきれい好きなので、家の中は常に清潔です。

母の死後、半年ほど経ったとき、例によって掃除に帰省したところ、玄関を入った上がり口で軽くあの臭いがしたのです。

この時はなぜか母親だと感じ、「ただいま」と心の中で言ったとき、もう臭いはなくなっていました。

このとき家にいた姉は何も感じず、「なんであたしには出てきてくれないの」と、軽くジェラシーを覚えていたようです。