つい最近のことでした。
私は、居酒屋からの帰り道、便意を催しました。
しかし、ここは田舎で、周りにコンビニはありません。
自宅まで帰るにしても、市街地の方に戻るにしても、中途半端な距離です。
そこで、近くにあった公園のトイレを使うことにしました。
用を済ませて、私は、個室から出ようとしました。
しかし、ドアが開かないのです。
鍵は、もちろん、外しました。
しかし、ドアは、まるで石のように重く、びくともしません。
ドアが壊れたのか、と疑いましたが、そういうわけでもなさそうです。
じゃあ、自分が酔っているのか。
確かに私は酔っていましたが、それでも、ドアくらいは開けられます。
つまり、ドアが開かないのは、不可解でしかありませんでした。
時刻は、二十三時を回っています。
私は、だんだん怖くなりました。
閉じ込められたのでは、と。
しかし、一体どういう理屈で?
私には、分かりませんでした。
すると、突然、激しい頭痛に襲われました。
頭が、割れるように痛いのです。
そして、どこかから声が聞こえてきました。
それは、高く、弱々しい女性の声でした。
「たすけて」
その声は、確かに、そう言いました。
何度も、何度も、そう繰り返したのです。
僕は、頭を抱えました。
そして、自分でもよく分からない、
言葉にならない叫び声を上げました。
今思えば、私は相当に恐怖していたのでしょうね。
すると、キイ、とドアの開く音がしました。
私は急いで、トイレから逃げ出しました。
あとで調べてみると、
その公園は、付近の高校生がお遊びで
心霊スポットとして訪れている場所だということが分かりました。
しかし私は、たとえお遊びでも、
いや、お遊びだからこそ、行くべきではないと思いました。
その公園の裏手に、墓地があるから猶更。
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