かつて福岡市内の山の裾野にある住宅地に引っ越して住んだことがあります。
現在も住んでいる方々がいるため、詳しくは書けませんが、
頂上に神社のある山の裾野に住宅が密集している場所でした。
その土地は、昔は首切塚だったということでしたが、
その事実は公にされず、知る人ぞ知る心霊スポットでした。
その事を知ることになったきっかけは、
引っ越してから色々な心霊体験に悩まされていた母が、思い切って近所の方に相談したところ、
「実はね・・。」
という感じで、教えてもらったということです。
母が経験した心霊体験は、悪夢、金縛りを始めとして、
近所の空き家から聞こえる家族団らんの声や、
夜中に母だけに聞こえる金切り声など、多岐に渡るものでした。
実は当時小学生だった私も、当時のことを思い出すだけで背筋が寒くなる経験をしています。
まず奇妙な夢を毎晩のように見ました。
夢の内容は、武士風の男たちにひたすら追いかけられる夢でした。
あとダイニングの天井の隅に、
気味の悪い男の生首のようなものが浮いているのを、なんでも見た気がしました。
父と姉もいましたが、不思議なことに彼らは何も見えない、
何も感じないという事で、私と母だけ、恐怖に震えていました。
ただ、父も姉も、その当時は性格が変わったかのように、
家でいきなり怒り出して、暴れたりするようになっていました。
近所に住んでいた同級生も、
急に部屋に閉じこもって3ヶ月位学校に来なくなったり、
ようやく学校に来て、一緒に下校していたら、
急に「頭が痛い」といい出して、
いきなり拳から血が流れるほど電柱を殴りつけ、
「こうすれば頭痛がなくなる。」
と笑いながら言っていました。
他の同級生も、急に家から数日間いなくなり、
なぜか私の家の庭にボーッと突っ立っていたこともありました。
他にも数え切れないくらいの経験をしましたが、
そこから引っ越すことで、父も姉もまた性格が元に戻り、
周りの異常だった事もすっかり収まりました。
そこがかつて首切塚だったという話は、
引っ越した後に母から聞いて、妙に納得しました。
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