日光・華厳の滝から学校に持ちこまれた「たたり」とは?
現在30代後半の主婦です。
ずいぶん前になるのですが、小学校の修学旅行がらみで少し不思議な…
というか怖い現象を体験したことがあります。
関東在住だったのですが、修学旅行の行き先はもちろん日光。
クラスメイトたちは旅行を楽しみにしていて、下調べなどにはりきっていたのですが、
その興味の中心となっていたのは有名な心霊スポットである「華厳の滝」でした。
当時はもちろんネットなどはありませんでしたが、
先輩たちから伝えられた「伝統」的な心霊にまつわる噂があり、
またこの頃の心霊現象ブームも大いに手伝って、
誰もが「華厳の滝では写真を撮りまくって、
ぜひ渾身の一枚(つまり心霊写真)をゲットしよう」という興奮に燃えていたのです。
この不謹慎な話に気付いた先生たちは眉をひそめ、
名所景勝地では節度を持って行動するように…
という注意も与えられましたが、私たちは何のそのです。
実際に旅行当日となり、興奮のうちに怒涛のスケジュールが過ぎていきました。
華厳の滝では、その美しさに目を見張るのではなく、ひたすらインスタントカメラのフラッシュが光っていたのです。
さてこの旅行が終わり、次第に「写真の現像ができたよ」と、
友達同士でスナップ写真のやりとりが始まった頃。
「C組の〇〇が撮った写真に、すっごい怖い顔が写っていたんだって」
という話が聞こえてきました。
その写真は学年内で色々な人の手に渡っているらしく、
実際に見たという子は本当に気持ち悪いというし、
また聞きで尾ひれもついていったようです。
その後、ふと授業中に「滝のたたりだー!」と言う風に怒声を上げる子が現れ、
一時的にクラス内がパニック状態になり、
その喧騒の中で失神してしまう女の子が何人か出たことから、
学校側は問題視して、校内に写真の持ち込みを一切禁止する処置を出したのです。
私自身はその写真を見せてもらったことはなく、また聞き状態にすぎないのですが、
何というか「華厳の滝」が持つ心霊スポットとしての
影響力の強さをまざまざと感じ、怖くなった次第です。
栃木県日光市の「華厳の滝」で体験した怖い話です(体験談2)
これは昨年の忘年会の時に、会社の女性の事務員のMさんから聞いた話です。
Mさんは、9月末、学生時代の友達と東京ディズニーランドに旅行に行き、
その後は宮城県のプロ野球の楽天の試合を見に行くというちょっと長い旅行でした。
道中、栃木県により温泉宿に行くまでにグルメや足尾銅山等に行きました。
友達のSさんが、華厳の滝を見たいと言ったので、Mさんはカーナビを設定し向かいました。
到着したのが午後15時過ぎでした。
駐車場に車を置き、この日は朝から小雨でしたが、景色も非常によく意外に暖かかったそうです。
人もそれなりに居て、Mさん達は時間を忘れて華厳の滝の美しさや周りの自然や風景を見て楽しみました。
色々とスマホやデジカメで写真を撮ったりしているうちに時間が17時を過ぎたそうです。
温泉宿に少し遅くなるとMさんは電話しようとしました。
しかし、電波が繋がりませんでした。
圏外なのかなと思いスマホを見るとそうではありませんでした。
変だなとMさんは感じたそうです。
それと一つの異変に気付きました。
明るく元気で常に話をするSさんが顔色が真っ白で青ざめていたのです。
Mさんは「具合悪いの?」と聞くとSさんは大丈夫と返しました。
でもさえない表情と何かに怯えている感じが気になったそうです。
辺りは少しずつ暗くなってきました。
駐車場に戻る時にスマホで温泉宿に連絡が出来てMさんはホッとしました。
車にSさんと乗りエンジンにキーを入れました。
すると最初は掛かりましたがいきなり止まりました。
(えっ?!)とMさんは驚きました。
キーを回してもエンジンは掛かりません。
ロードサービス等呼ぼうかと考えた時でした。
突然点けていないはずの車のライトが点灯しました。
Mさんはスイッチを全く入れていません。
しかも、ルームランプも点いたり消えたりしました。
何か変だと思った時、ミラーを見ました。
すると白い靄のようなものがリアガラスに見えました。
そこにはお婆さんのような顔の表情の輪郭があったそうです。
笑っている…。
Mさんは背筋に寒気を覚えました。
「Sちゃんどうしよう!」と行った時、運転席のドアガラスが軽く叩かれました。
見ると中年男性の方で、「どうしたん?車動かんの?」と声を掛けてくれたそうです。
Mさんは男性に見てもらいバッテリーをケーブルで繋いでもらい復旧できました。
お礼を言ってその場を去りました。
車は正常に動いて、ライトもしっかり点き走行できました。
Mさんの見た白いお婆さんの顔も消えてました。
Mさんは温泉宿に向かう最中にガソリンスタンドで給油し、バッテリーを見てもらいました。
実はMさんの車は3か月前の夏に新車で購入したばかりでした。
スタンドのスタッフさんも「別に異常ありませんよ。滝の付近の寒さも影響したんですかね?」と言われました。
小雨は振ってましたが決して寒くありませんでした。
数十分後宿に到着。
MさんはSさんとお風呂に入り食事しました。
Sさんはだいぶ明るくなって元気になってました。
お酒と食事をし、突然Sさんが話しかけてきました。
「Mさん、あの滝に行って変なことなかった?」と…。
MさんはSさんに聞くと、Sさんは無言でスマホの写真一覧をMさんに見せました。
数十枚、華厳の滝の景色や、Mさんとの写真がありました。
その中で数枚でした。
景色や他の観光客の方に取ってもらった二人の写真の後ろに薄っすらと白い靄がありました。
それが人の顔に見えました。
滝の付近の写真には若い女性の首だけが森のなかからにょっと出ていて無表情で不気味でした。
これを見つけてSさんは気分が悪くなっていたそうです。
「あ、後車止まった時に何か見なかった?」とSさんは聞いてきました。
Mさんはミラーでお婆さんの顔らしきものを見たと素直に話したそうです。
「やっぱり、あの時私助手席でサイドのミラー見た時に後ろにニヤニヤ笑うお婆さん見たの。手足がない。白い服着てた…」
と聞きMさんは絶句しました。
二人ともしばらく黙り込んで食事を止めたそうです。
Mさんのスマホやデジカメにはそんな画像はなかったのですが、Sさんに写ったものは直ぐに削除したそうです。
翌朝、車で宮城に向かう際に小さな神社でお参りしたり、
地元に帰ってきた時は二人でお祓いしてもらったそうです。
Mさん達が見たのは滝にいた霊だったのでしょうか?