これは私が5歳くらいの時に実際に体験したお話しです。
当時の実家の寝室に押入れがありました。
私はその押入れに入るのが好きでよく一人きりの時には押入れに閉じこもっていました。
ある日、いつものように押入れに入り、戸を閉めるとうっすら明かりがつき、目の前に男の子がいました。
青い目をしてして金髪です。
はじめはびっくりしましたが、子供ながらに「この押入れに住んでいる子なんだ」と解釈しました。
その男の子は外人に見えましたが、日本語を喋っていました。
にこにこしていて優しい表情をしており、すぐに打ち解けることができました。
私はその日から男の子に会うたびに頻繁に押入れに入りました。
なぜか、このことを両親には知られてはいけないと感じ、親が不在の時や深夜寝静まった時だけ会いに行こうと、自分の中でルールを決めていました。
男の子とはたわいも無い会話ばかりで、時にはおままごともしました。
基本的に、男の子は聞き役に徹していて私の話を楽しそうににこにこしながらきいてくれました。
男の子との交流から半年ほど経ち、私達家族の引越しが決まりました。
もうすぐ会えなくなるので、私は男の子に「引越しするから多分もう会えないよ。」と言いました。
その時です。
男の子の表情がみるみる険しくなり、一言。
「嫌だよ。行かないで。」
私の手を強く掴みながらそう言いました。
男の子の手はとても冷たく、その時私は初めて悟りました。
「この子は生きていないんだ」
私は手を振り払って押入れから逃げ出しました。
それからその押入れに入ることはないまま引越ししました。
今でも思い出すとぞっとします。
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