これは、私が実際に中学の時に体験した話です。
私の中学では、修学旅行は東京に1泊2日で行くことになっています。
しかし、私たちの学年は東京のほかに千葉にも行くことになりました。
修学旅行の初日、私たちは千葉の房総半島へ行きました。
そこで、海辺ならではの体験をして、近くのペンションに宿泊するという日程でした。
体験学習も終わり、修学旅行を満喫した私たちは某ペンションに宿泊しました。
宿泊するペンションは男女違う場所で、私たちは男のクラスメイトとは別の所に宿泊しました。
私の宿泊したペンションは明るい内装で、露天風呂もあり、そこからは海を感じることができました。
料理もおいしく、素敵な場所だなとその時は思っていました・・・。
そこのペンションは、宿泊部屋が2階にあり1部屋は3組まで
友達とりは2組ずつ泊まれるようになっていて、だいたい5~7部屋くらいあった気がしました。
私と、ルームメイトは通路のだいたい真中くらいの部屋にとまりました。
夕食も終えて、お風呂も入り部屋に入った私たちは、
就寝時間まで時間があったので仲の良い友達の部屋へ遊びに行って
トランプゲームや、おしゃべりなどをして時間を過ごしていました。
やがて、就寝時間になり部屋に戻りましたが、旅行の興奮や緊張からかなかなか寝ることができませんでした。
私が泊まった部屋は壁に向かってベットが2つ並べてある部屋でした。
何時くらいか、はっきりとは覚えていませんが眠れずルームメイトとお話していた時でした。
コンコンコン・・・・。
と、ベットとくっついている私たちが頭を向けて寝る方の壁をノックされました。
私たちは、隣の部屋の人達も眠っていないのだと思い、おもしろそうだとノックを返しました。
するとまた、ノックが返ってきたので私たちはしばらくノックでのやり取りを楽しみました。
それから次第に眠くなってきた私たちは
「もう寝るよ」と壁に向かって言いながら最後のノックをしました。
しかし、それからもずっとコンコンコン・・・コンコンコン・・・。と
ノックの音が止まずそろそろ寝たかった私たちはその音でなかなか眠れませんでした。
我慢できなくなった私は、隣の部屋に注意しにいくことにしました。
部屋から出で、ノックをしている隣の部屋に向かうと・・・。
そこは、なんと空室でした。
その晩は、ルームメイトと抱き合って寝ました。
その部屋以外の部屋はすべて使われているのに、
なぜかその部屋だけ空室だった理由を想像するだけでも怖いです。