私は、物心つく前からおかしな行動が多かったんだそうです。
なにもない空間を見ながら笑ったり起こったり、会話したりなど。
母は、気味が悪いけれど小さいときはこういうこともあると聞くしなぁと思って、なるべく気にしないようにしていたそうです。
ですが、夜中にキッチンと部屋の境にあるオレンジ色のカーテンに向かって怒る私の声で起きた母は、カーテンに人の影が揺れているのを見て恐怖を感じてしまいました。
それからは私が何かに反応している時は、私に近付けなくなってしまい悩んでしまいました。
お寺に相談に行く
幼稚園の年少のころだったと思いますが、祖母の紹介で母は私を連れてお寺に行きました。
父の運転する車で行きましたが、そんなに遠くではなかったように思います。
その時の事はぼんやりと覚えているのですが、白と青のジャリが敷いてある人気のない小さなお寺でした。
たくさんの屋根を見下ろすような景色だったので、少し高いところに建っているお寺だったんだと思います。
何を話したかまでは覚えていないのですが、父と母の間に座って板の床が冷たかった記憶があります。
その時に飲んだカルピスが美味しくて、その後また飲みたいと毎日のようにカルピスをねだってばかりいたのも困らせてしまった一つでもあります。
不思議な呪文と白い糸
しらないお爺さんの膝に座り、私はお爺さんが唱える呪文をじっと聞いていました。
お爺さんは私の手を取り、ここから出てくるけど怖くないからねと優しく言いました。
私の全部の指から細くて白い糸がユラユラと出てきたのを、変なものが出てきたと言って笑いました。
お爺さんはその白い糸を束ねるように掴んで、グイッと引っ張りました。
糸がビョーンと伸びたのが面白くて笑い転げていたのはハッキリと覚えています。
こりゃ切れないわ、強いからもう諦めるしかないね
お爺さんがそう言いながらため息をつく仕草を真似ながら、この言葉を何度も母に聞かされたので覚えてしまいました。
それがなんなのかは分からないし、母は糸なんて見えなかったと言うので謎ですが、そこは一年後に引っ越してしまったので広島県にあるお寺という事しかわかりません。