寂れた神社に参拝し餓鬼に取り憑かれた叔父

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私が小学生の頃

祖父母からは小さい神社には絶対に行くなと言われていました。

物心ついた時になぜ行ってはいけないのか疑問に思い

祖父母に聞いた時の話です。

母の兄、私から見れば叔父ですが、叔父は20代の頃趣味は神社巡りでした。

休みの日は必ず神社に参拝しに旅行に出掛けていました。

ある日叔父が旅行から帰ってきた時に

「今回はかなり寂れた小さな神社があった。

あまりに酷く可哀想だったので僕が手入れをし参拝してきた」と話していました。

その日の夕食の時でした。

叔父が席に着くなりいきなり手づかみで

食事を掴みガツガツと狂った様に食べ始めました。

家族みんなで箸を持つよう注意し持たせましたが

お皿に口を付けて掻きこんでたべる様子に全員が呆気に取られていた様です。

そして少食だった叔父は満腹にならない様でひたすらご飯を食べ続け、

その日は一切何も残りませんでした。その日を境に叔父は冷蔵庫を漁ったり、

犬食いをしたりと人が変わってしまいました。

しかしいくら食べても太らないのにお腹だけはポッコリ膨らんでいました。

困った祖父母は親類などに相談し地元でも有名な拝み屋に連れて行きました。

すると拝み屋は叔父を見るなり

「最近、ひと気が全く無い神社に行った事は無いか?」

と聞いてきたので祖父母は驚いたそうです。

叔父神社巡りが趣味で最近廃れた神社に参拝した事を話しました。

すると拝み屋「長男さんには餓鬼が取り憑いている。

絶対にひと気が無くお供えの無い様な神社に参ってはならない。

同情は禁物。

そう言う場所には必ず餓鬼がおる。

この人に付いて行けば食うに困らないと思ったのだろうな。

今から御札(おふだ)を渡すのでこれを海に流し納めて欲しい」と。

翌日近くの海に行き御札を流し納めて自宅に戻ってからは叔父は元に戻ったそうです。

祖父母と母は、

「信じられないかもしれないけど、実際に私達はその様子見てるから。

善意で手入れしたのにまさかねぇ。

その当時は有名な拝み屋だったから元に戻ったけど、

もうその拝み屋さんはとうの昔に亡くなっているから。

今もし取り憑かれたら相談した拝み屋さん位能力のある人物を知らないし、

元に戻るかも分からない。」

これ以来祖父母達は霊、迷信などの存在を信じる様になったそうです。

神主さんがいなくて、お供えも無く、

手入れがされていない雑草だらけの神社などには餓鬼がいるかもしれません。

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