私が小学校4年生くらいの時の話です。
小学生の時、私は毎年夏に母、姉と共に祖母の家へ泊まりに行っていました。
祖母の家は千葉県木更津市の住宅街の中にあり、その住宅街の近くに墓場があって、よく横を車で通っていました。
夜に叔父さんがレンタルビデオ店にビデオを借りに行こうと誘ってくれたので、
母、姉、叔父、私の4人で車に乗りレンタル店へと向かいました。
その際先述した墓場の横を通ったのですが、私が墓場をふと見ると夜なのに一人で立っている女性がいました。
外は暗いのに何故かその女性だけはっきりと姿が見えるのです。
長い黒髪の女性で顔も見ることが出来ました。
私は姉達に「墓場に女の人がいる!」と話したのですが、
「え~怖いね」とだけ言われその場はそれで会話が終わりました。
ビデオを借り、再び墓地の横を通り家へと帰りました。
怖かったので帰りの際は墓地にはあまり視線を向けませんでした。
祖母の家は入ってすぐのところに電話を置いている台があり、その後ろには曇りガラスの窓がありました。
私は帰って一番乗りに家へと入りました。
そしてふとその曇りガラスを見ました。
するとぼやけている曇りガラスに何かが押し付けられてくっきりと姿を現していました。
それを見た途端全身に鳥肌が立ちました、
ガラスに押し付けられていたのは先ほど墓場で見た女性の顔でした。
曇りガラス独特の不気味さと、夜なのにおかしいくらいはっきりと映る顔、
長い黒髪に私は恐怖を隠し切れず姉達の元へ逃げました。
墓場の女性だ、ついてきたんた、でもどうしてと疑問と恐怖感でいっぱいになりました。
その後その女性を見たことはありませんが、
どうしても人間には思えず、きっと幽霊だったのだと今でも思っています。