これは、私が実際に体験した話です。
私は高校生の時に生物研究部に所属していました。
毎年夏休みには生物調査の合宿がありました。
1年目は山奥の廃校で、2年目は立神峡で
立神峡は自殺名所です。
もともと私は霊感は強くはありませんが、幽霊がついてきやすいスポンジ体質です。
だからあまり行きたくはありませんでした。
立神峡には大きな川があって、とてもきれいな川なので夏は遊泳客もいます。
しかし、流れが速かったり、いきなり深くなったりするためか流されて毎年のように死亡者が出ています。
また、昔からカッパ伝説が有名で、カッパに足を引っ張られて川のなかに引きこまれるという言い伝えもあります。
生物研究部なので、川の水質検査や生物調査をしなければならないので、川のなかに入りました。
その後、古い民家の様なところで一晩過ごすことになりました。
夜は生物観察のためという肩書きの肝試し。
こんな自殺の名所でそんなことしないでしょと思いながら、みんなに着いていきました。
そして夜、寝る時間になりました。
みんな怖がってなかなか寝付くことができませんでした。
また、後輩が夜中突然に喋りだしたり、トイレに起こされたりでほとんど眠れませんでした。
なんと言っても、障子に穴が開いていたので誰かに覗かれているようでとても怖かったのです。
ようやく朝を迎え、昨日のことを先生に話しました。
すると先生が、
「俺が昨日寝てたら、明らかに人間ではないようなものが枕元に近づいてきた」と言っていました。
脅かすつもりで言ったのかもしれませんがゾクゾクが止まりませんでした。
その後は無事に家に帰りついたのですが、その日から私に異変が。
毎日夢の中で誰かに襲われるのです。
それも、顔を石で叩かれたようにぐちゃぐちゃな顔の人物から。
そして、毎日丑三つ時に目が覚めるのです。
私は気持ちが悪くなりました。
ある朝、私が寝ていたら誰かが私の頭の上を通っていく気配を感じて怖くなりすぐに親のもとに行きました。
私が寝ていたベッドの上には棚が置いてあるので人が入るスペースもありません。
毎日同じ夢で、自分が襲われる、毎日同じような時間に起きる、
これはなにか変だと思っていて二週間経ちました。
そんなある日の夜、自分の部屋に行くと、誰もいないのに私の耳元で囁き声が聞こえたのです。
驚きすぎて腰が抜け動くことができません。
すると、押し入れの中でに何か入っていくような物音で「ドドドド」と音がしました。
私は急いで下にいる父親に電話を掛け二階に来てもらいました。
「押し入れに誰かいる」と言うと、父がドアを開けましたが誰もおらず、なにも信じてくれませんでした。
その日の夜は一人で寝ることができず、祖父母と寝ることにしました。
霊感の強い後輩に一連のことを話すと、2時まで寝るなと言われたので言う通りにしました。
電気スタンドを立てていて私の手が当たり消えてしまいました。
慌ててつけようとしても全然つきません。
今までつかなかったことはなかったのに。
そして、携帯の画面が勝手にスクロールされたり、反転機能がないのに画面が反転したりと変な現象が起こりました。
ようやく2時になったので眠ることにしたら朝までぐっすりと眠れました。
そして、お祓いに行きました。
すると、立神峡で自殺した人が憑いてきてると言われ、祓っていただきました。
自殺の名所や川には入らないように言われました。
こんな経験は初めてでとても怖かったです。
自殺名所には行かないほうが身のためです。