高校生の時、学校で話題になった話です。
当時、実際にやってみた男の子がいて、
その結果が噂通りでかなり怖かった記憶があります。
それは、部屋の天井の隅を瞬きせずにじっと見つめ続けると、ぼんやりと顔が浮かんでくるというのです。
その顔が、恵比寿様の様な顔ならラッキーな事がおこり、
逆に、般若のような鬼のような顔なら、その人には不幸が降りかかるというものでした。
その顔は浮かび上がると、その人に向かって飛び込んで来るから、
嫌なら飛び込まれる前に目をつぶれば大丈夫だということでした。
あるサッカー部の男の子が、
「俺やってみるから!」といい、実際に部室で他の何人かとチャレンジしてみたのです。
でも、やっぱり怖いので、言い出した男の子以外は
「やっぱり俺怖いからやめる!」となり、
1人みんなに見守られながらチャレンジすることになったそうです。
部室の天井の隅を見つめ続けてしばらくすると、
男の子の顔がこわばってきたそうで、周りのみんなもどうしたらしいかわからず固まってしまったそうです。
男の子は、「鬼みたいなのがブワーって近づいて来た」といっていたそうですが、
すぐ練習もはじまりその話題はその日はそのままだったそうです。
しかし、次の日、自転車通学だったその男の子は、
通学途中に友達とふざけた拍子に、自転車ごと田んぼに転落してしまい、
脚の骨を折る大怪我をしてしまいました。
学校では「怖い顔見たからだよな!」
「もう天井の隅は見ない」と話題になっていました。
その3年生だった男の子は、結局そのまま引退することになりました。
それ以来、私も天井の隅はみられません。