私が体験した怖い話ですが、以前、大学のサークル仲間と卒業旅行に群馬県に行ってきたのです。
とても仲の良かった仲間でしたので、和気あいあいと楽しむことが出来たのですが、
宿泊した旅館で、思いがけないことが起きたのです。
夜に食事をしてお酒を飲んだりして盛り上がっていた最中、
私は、気分が悪く先に寝ることになったのです。
和室に布団を敷いてもらっていたので、押し入れ側の布団でお酒を飲んでいたせいか、
すぐに深い眠りについたのですが、押し入れの中から女性のすすり泣く声が聞こえたのです。
私は、酔っていたのですが、かすかに声が聞こえたのです。
サークル仲間にも女性はいましたが、女性が寝る部屋は、
別の部屋でしたので、女性の声が聞こえるということはありえないのです。
隣の部屋では友達が飲んでくっちゃべっているので、
ここに寝ているのは、私だけだったので、少しばかり恐怖心があったのです。
しばらくすると、女性の泣く声が大きくなり、押し入れが少しばかり開いたような感じがしたのです。
私は、眠たかったので布団にもぐって寝ていたら、私の足をつかんでるように感じられたのです。
感触としては、人間の手に間違いがないのですが、友達がいたずらしてるんだろうと思って放っておいたのです。
すると、足からどんどん上に登ってきていることがわかり、
登りながらさっき聞いた女性のすすり泣く声が聞こえたので、直感であの女性だと思ったのです。
しばらくして、すすり泣く声も止まったので、布団から少し顔を出した瞬間、
血だらけの顔の女性が私の顔を見ていたのです。
私も怖くなって布団にもぐりながら南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏とお経を唱えていて、
気づいたら朝になっていたのです。
友達に夜のことを話したら、友達の顔が青ざめていたのです。
私がどうしたのと聞くと、お前の肩に長い髪の毛が付いていると言っていたのです。
あの時の女性の髪の毛だと思って、それほどびっくりすることはなかったです。
あの時の女性は私に何がいいたかったのか、今思うと不思議な体験です。