夜勤の清掃アルバイト(埼玉県某所)

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夜勤の清掃のアルバイトをしていた時の話です。

基本的に夜間の清掃は昼間に比べると楽で、とてもおいしい仕事です。

その分人数も少ないので、任される量は多いですが。

その日は、埼玉県にある印刷会社で地下を含めて5階建ての建物でした。

作業員は5人で各フロワーを1人で担当するという割り振りでした。

自分は1番若かったということもあり、夏場なのに窓もない地下担当でした。

清掃の作業は、最初に床に置いてある荷物を上にあげて、ゴミをとり、最後にワックスをかけるという簡単な作業です。

その時ふと、目についたのが端にある金庫です。

その時はまだ地下に金庫がある珍しい会社だな?くらいにしか思っていませんでした。

ある程度、作業を進めて、最後に業務用の扇風機でワックスを乾燥させ、

そろそろ、1服しようかな?と思い、階段のほうに歩いていくと、そこに警備員の格好した人が立っていました。

深夜なので気味が悪いなぁ~と思いながら

自分『お疲れさまです。』

警備員『・・・』

と無言で会釈するだけでした。

そして休憩に先輩が

先輩『この会社の警備員楽そうでいいよなぁー』

自分『いや、でもさっき見回りしていたし、大変そうですよ』

先輩『え?!マジか?さっき警備員のおっちゃんと話したけど、ここは見回りなんかしないよ!って言ってたぞ?』

自分『?ていうか、先輩の担当って確か1階ですよね?』

先輩『あぁ!俺ずっと警備員のおっちゃんと話してて、退屈しなかっよ!笑』

自分『・・・俺さっき地下で警備員ぽい人とすれ違ったんですけど』

先輩『笑!それ幽霊やん!笑』

自分『笑い事じゃないっすよっ』

先輩『まぁ~一応、おっちゃんに報告しよか』

そして、警備員のおじさんに報告して、地下を見回りしてもらった所、

地下の金庫から数百万が盗まれていたということがわかりました。

もしあの時に、少しでも余計な事をすれ違った警備員にしていたらと思うと背筋が凍る思いになります。