私は現在30代後半なのですが近所に住む幼馴染の友人がおり、
小学校からの付き合いがありました。
その友人は子供の頃から霊感が強く、私には見えないものが見えていると話していました。
ただ、周囲を怖がらせることになるということを理解していたその友人は、
霊体験のような話を積極的にすることはありませんでした。
その友人とは中学校まで同じ学校に通っていたものの、
高校は別のところへ通っていたこともあり疎遠になる時期がありました。
私が遭遇した不思議な体験はその頃でした。
ある夏の日、部活終わりに友人たちとファミレスに寄って夕食を済ませ、自宅に帰るときのことでした。
時間は9時前くらいだったと思います。
ファミレスから自宅までの道のりには昔自分が通った小学校があり、
前を通って帰るためその方向へ歩いているときのことです。
小学校まで50mほど近づいた位置からだったでしょうか、
学校の前の通りを直径30~40㎝程
(離れていたので詳しくはわかりませんが、そのくらいの大きさに見えた)
の光の玉のようなものがサーッと音も無く通り過ぎたのです。
バイクであれば音がしたでしょうし、
私が高校の頃には電気自動車も普及していませんでしたのでそれが通ったとも思えませんでした。
その時は恐怖を感じることはなく「何だったんだろ?」と思う程度でした。
不思議な現象が起こり始めたのは翌日からでした、
私はいろいろな所で名前を呼ばれるようになったのです。
呼ばれていることを感じるようになったと言う方が正確かもしれません。
毎日という訳ではなかったのですが、
時々聞こえるその声は当然他の友人たちには聞こえることもなく
自分にだけ聞こえていたので気味が悪かったですが、
どうしようもないと思い我慢していました。
自分の名前を呼ぶ声は1人ではなく、
男性や女性、若い人から高齢だろうと思われるような声の時もあり、
それらが私のことを苗字で呼ぶときもあれば、
下の名前で呼んでくることもありました。
記憶が曖昧なのですが、2~3か月ほどそのような不思議な体験が続き、いつの間にか聞こえなくなりました。
それから5年以上経ち、
小学校の幼馴染の友人と再び頻繁に連絡をとるようになった頃でした。
ふと、当時学校の前でみた「光」のことを思い出し、話をしたのです。
するとその友人も同じ場所で同じような光を見たことがあると話し始めました。
そして私にこう聞いたのです。
「そのあと誰かに自分の名前を呼ばれるようなことはなかった?」と。
思わずゾッとしました。
これが私の学生時代の不思議な体験です。
その友人にもなぜそのような現象が起きたのかは分からないようでしたが。
お互い不吉な事が起こることもなく現在も連絡を取り合っています。
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