これは、私が10代の時に体験したことです。
なんへんてつもないある日、
誰もいないはずのリビングで人の気配を感じる様になりました。
はっきりと見える訳ではないけど、
なんとなく性別、身長、年齢は分かったのです。
私の人生で初めて霊を実感した時でした。
その霊は、不思議と全く怖くなく、
毎日リビングの入り口から眺めているように感じました。
そんな日が3年ほど続きました。
その霊は、毎日そこにいて、
それが当たり前になって気にすることもなくなりました。
私が20歳になる直前頃に、大好きなおばあちゃんが亡くなりました。
おばあちゃんは、なんとなく自分の人生の終わりが
見えてたのかなと思うほど静かに亡くなりました。
お葬式も終わり落ち着いたいつもの
日常に戻って四十九日も終わった頃です。
リビングにいつもいた、あの霊がいない事に、ふと気づきました。
それから、その霊を感じることは二度とありませんでした。
そして、気になった私は母にその霊の特徴を伝え、
うちの家系にそのような人がいるか尋ねました。
すると、母は写真をみせてくれました。
父の兄だったのです。
父の兄は若いころに亡くなったそうで、
私が感じていた霊だったのです。
不思議とはっきりと見えたことは一度もないのに、
絶対にこの人だと確信しました。
おばあちゃんの四十九日が終わり一度も姿を見せてないということは、
おばあちゃんのお迎えだったのかなと今では思います。
恐いと思った事は一度もないので、
きっとリビングからおばあちゃんを見守ってたんだとおもいます。
父の兄の霊に恐怖を感じた事はありませんが、
わたしが経験した不思議な体験です。
お別れの前に起こった出来事
私は元々霊感が強いと言うよりも、勘が変な時に働きます。
心がざわつくと言いますか・・・。
高校1年の春に祖父が亡くなりました。
その1週間前から毎日起きるたびに夢は覚えていないのですが、
朝起きると号泣していると言う事が続きました。
亡くなった日の朝は何もなく、
あ、私の気のせいだと思ったのですが、
今となっては祖父がお別れに来てくれていたのかなと思っています。
おじいちゃん大好きで可愛がってもらっていたので。
それから数年後、私は社会人になり、秘書になりました。
秘書になって数年後元々付いていた方とは別に
兼務で担当する事になりました。
既に第一線は離れ、常勤では無くいらしたら
お世話をさせて頂くと言った方でしたが、
ある日その方に呼ばれ、30分自室にて今後の秘書の事、
私が付いている社長の事、役員の事など
多岐に渡りアドバイスを頂きました。
夕刻タクシーを手配しお帰りになった時は元気だったのですが、
翌日御自宅で倒れられ、意識不明の状況が1ヵ月続きました。
社内ではトップシークレットとして極秘の事なので、
私も他言無用で接してきました。
1ヵ月後、夜中に息苦しくて目を覚めると
枕元にその方が立っていらっしゃいました。
とても穏やかな笑みを浮かべ、こちらを見ていました。
最後すっと消えられたのですが、
怖くなかったし、不思議な感覚でした。
翌日、容体が急変し、逝去されたのですが、
恐らくお別れに来てくれたんだろうと思います。
葬儀など済み落ち着いたころ、この話を私は上司にしたのですが
同じ日の同じ時間帯に上司の方を始め役員の方もお会いになったと。
あーやっぱりお別れだったんだと、その時に涙が出ました。
最後まで会社を愛し、心配されていた上司に
少しでもソバでお仕えすることが出来て、
本当に良かったなと思っています。
ただ私はいつもそういうお別れ場所が自宅の部屋なので、
何か周波数が合っているのかなとも思っています。