こっちを見ているおばあさん(神奈川県鎌倉市)

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遊んでくれたおばあさん

子供のころの話です。

わたしの家の横は上に上がっていく階段の途中にありました。

階段を上がっていくとおばあさんとおじいさんが2人暮らしの家がありました。

遊びに行くとお菓子をくれたり、かわいがってくれたのでおばあさんの家に遊びに行っていました。

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おばあさんが・・・

ある日、おばあさんが病院に運ばれた話をお母さんから聞きました。

うちの横の階段のところで倒れていたそうです。

それから、数日後におばあさんは亡くなりました。

お母さんに「倒れているの気がつかなっかたの」と聞かれたことを覚えています。

というのもわたしの家の前は広めの庭があって、一人で庭で遊んでいることがあったからです。

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一人で遊んでいると

おばあさんが亡くなってからです。

庭で一人で遊んでいて、ふと、階段のところを見ると死んだはずのおばあさんがこっちを見ているのです。

あれっと思って目をそらして、また見てみるとまだ立っています。

子供心に怖くて家の中に急いで逃げ込みました。

それからです。

一人で庭で遊んでいるとおばあさんがこっちを見ているいるのです。

近所の友達と一緒に遊んでいるときにはおばあさんは出てきません。

必ず、一人の時におばあさんがみています。

遊び始めてしばらくするとおばあさんが出てきます。

お母さんにはなぜだかこの話をしませんでした。

言わなかったわけは覚えていません。

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一人で留守番していたとき

おばあさんはわたしが一人の時にでてきます。

一人で留守番していた日がりあました。

おばあさんが怖いので家の中にいました。

本が好きだったので本を読んでいました。

なにかの気配を感じて、ふと、目をあげるとおばあさんが立ってわたしを見ているのです。

怖くて言葉もでません。

そして、からだの中から引っ張られて意識だけ飛んでいくような不思議な感覚に襲われました。

心だけどこかへ落ちていくような感じも。

その時にお母さんが帰ってきました。

意識が身体の中に戻ってくる感じがしてお母さんに泣きながら抱き着いたのを覚えています。

そのことがあって以来、おばあさんを見なくなりました。

いまでも頭の中に階段のところに立ってこっちを見ているおばあさんの姿が鮮明に残っています。

わたしが体験した実話です。