これは、弟から聞いた話です。弟も、大学の先輩から聞いたそうです。
・霊感の強い友人
弟の大学の先輩、Aさんがの友人Bさんは、とても霊感が強い人だったそうです。
AさんとBさんが一緒に歩いていた時のこと。
Bさんが突然、「幽霊って、普通に街中を歩いてるんだよ。」と言い出したそうです。
Aさんには霊感がまったくなく、幽霊を見たことも心霊体験をしたこともないので、そういわれても信じられませんでした。
・Bさんが言う「幽霊」とは
Aさんは、「俺は霊感がないから幽霊なんて見えないよ」と答えました。
「霊なんて見たことない、って、霊感ない人はみんな言うんだけど、本当は見てるんだ。
ただそれがこの世の人だと気づかないだけなんだよ。」とBさんは言いました。
「そんなことないだろ」と、Aさんはなかなか信じませんでした。
するとBさんは、「例えばほら、向こうの方から女の人が歩いでくるだろ?」と言いました。
Aさんが言われたほうを見たら、確かに女性がこちらに向かって歩いてきていたそうです。
でも、普通の道路で普通にたくさんの人が行きかう街中。「うん、だから?」と答えたところ、
「あの人、この世の人じゃないよ」とBさんが言ったのです!
・その女性とすれ違う時・・・
「まさか!だって普通に歩いてるじゃん。俺にも普通に見えるよ。」と、Aさんはまったく信じませんでした。
でも、その女性との距離がどんどん縮まって、すれ違う瞬間、その女性が、Aさんの耳元で・・・
「どうしてわかったの・・・」と囁いたそうです。
Aさんは、震えが止まらなくなったとのこと。
この話をAさんから聞いた弟が私に話してくれましたが、私もとても怖くなりました。
もしかしたら、その辺を普通に歩いている人たちのうちの誰かは、
この世の人ではないのかもしれないけれど、霊感のない人にはそれがわからないだけなのかもしれません。
それが日常なのかと思うと、ちょっと怖いです。