福島にある幽霊ペンションの話

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私は福島県出身なのですが私の地元に心霊スポットで有名な通称「幽霊ペンション」というものがありました。

当時、心霊スポットめぐりが流行っていて私は車を出してくれる先輩と一緒にそこへ向かいました。

だいぶ昔の事なのでどうやってそこへたどり着いたかとか福島のどのあたりだったのかなどはもう忘れてしまったのですが鮮明に覚えていることがいくつかあるので書きとめておこうと思います。

当時学生だった私と同級生のA子。A子のバイト先の先輩のBさん、Cさんの4人で幽霊ペンションに向かう事になりました。

車はBさんが出してくれ、助手席にCさん、後ろに私とA子が乗っていました。

みんな怖い怖い言いつつもなんだかんだワクワクしていてペンションの場所に近づいて行く程にテンションが上がっていきました。

そして当時はネットもそこまで普及しておらず、ナビも頼りにならなかったので私達はコンビニに寄り、店員さんに道を尋ねる事にしました。

店員さんは若い男性だったのですが「幽霊ペンション」と聞いた途端嫌な顔をしこう答えました。

「あそこは行かない方が良い。僕の後輩も去年そこへ肝試しに行ったまま行方不明になりました。」

私達は笑えなくなりその時やはり帰ろうかと言う事になりましたがA子とBさんがせっかくここまで来て引き返すのか?

行くだけ行ってみよう。ヤバそうだったら中に入らないでそのまま帰ってくりゃ良いんだからさ。」と

強引に私達を誘い結局行く事になりました。

私はコンビニで塩を買っていこうと提案しその塩を持ってペンションへ向かいました。

どう行ってそこへたどり着いたかはもう覚えていないのですが街頭も何もない真っ暗な山の中にそれはありました。

私達は車を停めその建物に向かって4人で歩いて行きました。

懐中電灯で周りを照らしながら進んで行くとうっすら明るく周りが見えてきました。

月明かりでした。

その夜は見事な満月が出ていてその光がペンションを照らしていました。

ペンションを見た私達は愕然としました。

なぜそのような姿になったのかは分かりませんが壁が全部剥がれ、中がむき出しになっていたのです。

例えるならシルバニアファミリーのような造りで中にある階段や家具などが全て見えるようになっていました。

そしてとてつもなく異様な空気が流れていました。

私とCさんは咄嗟に帰ろうと2人をうながしました。

しかし2人はどうしても中を見たいと言い前に進みます。

置いていかれるのが怖くて私もCさんも仕方なく2人について行きました。

有名な心霊スポットだけあって今までたくさんの人が訪れたのでしょう、線香やお花などが添えられていました。

あとの事はよく覚えていないのですが少し中を見渡して帰ろうと言う事になりました。

怖かったねー!とキャッキャ言いながら車へ戻ろうとするとCさんの様子がおかしいのです。

中へ入る前から口数が少なくなっていましたが今はもう一言もしゃべらず下を向いています。

Cさん大丈夫?と聞くと「うん…。」とだけ答えてうつむいたままでした。

私達は車に乗り込むとBさんがエンジンをかけようとしました。

その時です。

「かからない….」

そう、なぜかエンジンがかからなくなっていたのです。

何度も鍵をまわしましたがエンジンがかかりません。

私達はパニックになりましたがCさんだけは未だにうつむいたままです。

私は「そうだ!塩!」と先ほど買った塩を取り出し「一旦外に出よう!」と皆を出し塩で清めました。

そして南無阿弥陀仏を唱えただただ祈りました。

何度かチャレンジしやっとエンジンがかかりました。

ああ、良かったと思い私達の住む街へ車を走らせました。

本当にこんな映画みたいな事あるんだな、もうこれからは安易に心霊スポットに近寄らないようにしようと私は思いました。

翌日。私とA子は変わらぬ学生生活を送っていました。

しかし数日後A子がこんな話をしてきました。

「Cさんが高熱を出したらしい。」と。

そういえば始終具合が悪そうだったなと思い出しました。

心配になり私はCさんにメールしてみました。

しかしなかなか返事が返って来ませんでした。

そのことをA子とBさんに話すと2人もつながらないと言っていました。

3人は同じバイト先らしいのですが幽霊ペンションに行った翌日にシフトに入っていたCさんは店長に「高熱が出たからしばらく休みたい」と連絡して来たそうです。

それから数日たち未だに連絡がとれないということで私達3人はCさんの家を訪ねる事にしました。

Cさんの家は木造のアパートで私達はチャイムを鳴らしてみました。

誰も出て来ません。

ノックをして呼びかけてみましたがやはり誰も出て来ません。

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