今から20年程前の話なのですが、
私の父親が自宅の階段で転び骨を折ってしまい入院する事となった時の話です。
かなりの高齢なので2階に居るより1階で寝起きした方がいいと毎回話に出ていたのですが、
言う事を聞かずにいたのです。
そんな時に夜中母から電話が在り、父が階段から落ちたとの事ですぐに向かいました。
救急車を呼び直ぐ入院する事になってしまいました。
池袋の要町に在るとある病院でした。
とても建物が古く、当時は廊下でタバコも吸える所で、
本当に映画などに出て来る様な壁や床、トイレなどかなり古い病院でした。
それでも入院の手続きを終えてその日は帰りました。
歳なので入院も長引くとの事で毎日はお見舞いに来れない事を告げて帰りました。
父の入った部屋は4人部屋なのですが、父ともう1人で2人しか居ませんでした。
ちょっと寂しい感じがしたのを覚えています。
いつもの様に病院へ行くと父が手招きして何か話が在る様でした。
そばによって何かあったのかと聞くと手招きをしたので口元に耳を近づけると、
この病院から出してくれとの事でした。
よくよく話を聞くと、夜中になるとゆっくりとした足音がして病室の前で止まるそうなのです、
暫くすると真っ黒い影の様な人が足元に立って、父の足を引っ張るのだそうです。
父が言うにはこの病院に居ると。命を取られてしまうとかなりの恐怖で怯えていました。
最初は気のせいだと冷やかしていたのですが、
病院へ行くたびに助けてくれ、殺されると言い出し、
これはやはり何かあるのだと思い。埼玉の和光市に在る病院へ移転させて貰いました。
あれだけ怖がっていたのできっと何かが居たのかも知れません。
北海道某所の真夜中の病院での出来事
これは私の父親に聞いた話です。 父親が生まれたのは戦後間もなくの事で、その頃は兵隊さんが病院に沢山入院していたそうです。 そして輸血には、まだまだ血液が足りない時代でした。 その頃に実際にあった話です。 ある病院...