これは私が本当に体験したことです。
世に出回っている怖い話よりはインパクトが薄いかもしれませんが、実体験です…。
私が行ったのは、都内にある多摩湖です。
湖を一周するようにサイクリングロードがありますが、夜に利用する人はいないため、街灯は全くありません。
そんな道に、心霊スポットとして有名な廃ホテルがあります。
私は友人に、肝試しとドライブを兼ねて多摩湖をお勧めしました。
友人の車で出発し廃ホテルについたのは23時過ぎでした。
そこでは敷地に侵入できないよう、ビニールシートで隙間のないように覆われており、
車を止めることができない状態でした。
サイクリングロードは一方通行の狭い道で、道幅の広く停車できるところを探そうとしました。
数十メーロル走ったところで友人が
「今車のライトなくなったら本当に真っ暗だね」と言い、車のエンジンを切りました。
しばし真っ暗な状態になります。
しかし友人がエンジンを始動しようとすると、かかりません。
何度掛け直しても「キュルキュル」というだけです。
車はその日かなりの距離を走ったので、バッテリー上がりは考えられません。
だんだん私たちは焦ってきて、心霊スポットの影響を疑います。
その時、もう一台車がやってきました。
私たちの車のすぐ後ろに停まり、その車の運転手がドアを開けたところでエンジンがかかります。
一応運転手に事情を説明し、すぐさま出発しました。
街まで降りて行ったところあたりで友人が
「後ろから車来た時、車の明かりで一瞬廃ホテルの前に人が立ってるように見えなかった?」
とだけ主張していました。