●いつものメンバーで
これは10代の頃に私と友だちに起きた心霊?奇妙な体験の話です。
当時、まだ高校生だったのですが、夜中にこっそり実家の部屋の窓を抜け出して
いつものメンバー5人でバイクに乗って24時間営業のうどん屋でダラダラと喋ったり、
海に行ったりと徘徊してまわっていました。
ある夏休みの事だったのですが、いつもと同じように集まって、
うどんを食べてから何をしようかという話になりました。
ちょうど母校の小学校の話もでていたので、小学校に行ってみようという話になりました。
●母校へ
私と友だちが二人乗りで先頭をきって走りだし、先に小学校の正門に到着しました。
夜中の2時でした。
ほぼ同時にでたのに、なかなか他の友だちが来なくて、まだかなまだかな、
待ち合わせ場所間違えたんじゃないかとしばらく待っていると、
突然三人の小学生(坊主の男の子)が目の前を通りすぎ小学校の正門を抜け、
校舎のほうへ歩いていきました。
..こちらと目も合わせずに。
友だちも驚き、少し怯えた顔でこちらをジッと見つめていました。
そのほんの数秒後に別のメンバーが到着し、直ぐ様に今あった事を話、
同じ方向に小学生がいなかったか聞いたのですが、全く見ていないととぼけた顔で答えました。
私達が見たものは一体何だったのでしょうか。
怖くなりその場をすぐに立ち去り、念のために塩で体を清めて、
その晩は怯えながらも眠りにつきました。
後程聞いた話しですが、実はその小学校の近くには古い防空壕のようなものが数多くあるとの事です。
私達は卒業生ですが、知りませんでした。
もしかしたらあの子たちは校舎へ向かっていたのではなく、防空壕へと向かっていたのかもしれません。