静岡県の富士市の浅間神社(人穴洞穴)で体験した怖い話

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これは知り合いのBさんから聞いた話です。

Bさんは全国や海外の廃墟や廃屋等のスポットを暇さえあれば周る人です。

写真撮ったりブログにアップしたりするほどです。

Bさんは以前、静岡県内のスポットを車で周っていました。

彼は車中泊や格安施設などを上手く利用し、食事も最小限に抑え、まとまった休みに色々と回りました。

この日、伊豆や弁天島を周りました。

いろんな所を走り、夜、静岡市に本当は向かう予定でした。

しかし、突然の豪雨と車がエンストを起こして止まりました。

何度か走ったりもしましたが、パワーも弱く止まったり動いたりの繰り返しでした。

GSも閉まっているところが多く、富士市に何とか入りました。

が、カーナビも調子が悪く地図とにらめっこしてましたが良くわからず迷いました。

某ロードサービスを使いましたが、生憎込み合って到着まで時間が掛かるとのことでした。

サービスの隊員がどの周辺にいるのか聞いてきました。

Bさんは辺りを見回し焦りながら、雨の降る中先を見ると人穴浅間神社が見えたそうです。

サービスの隊員は

「えっ!」と軽く叫んだそうです。

すると「な、なるだけお、お客様少しでも早く行けるようには努力はしますが、

できるだけ車内にいてくださいね。人穴洞穴の付近にはあまり行かない方がいいかと…

では失礼します。」と電話を切られました。

Bさんはなんかヤバい場所なのかなと思いました。

それは行って肌で実感することになったのです。

Bさんは雨の降りしきる中、人穴浅間神社の前に到着しました。

時刻は22時になろうとしていました。

雨は激しく降り続いていましたが少しは弱まりました。

エンジンは掛けて、車内で軽くお菓子と予定が狂ったので今日は泊まる所をどうするのか検討してました。

Bさんは車内で何か鋭い視線を感じました。

車内から外を見ると誰もいません。

車もBさんの車しか止まっていません。

天気が良ければ神社の中にずかずか入り写真も撮っていたのでしょうが、

雨と車の心配で流石にそんな気分になれなかったそうです。

おかしいなと思いながら再び今夜の寝泊まりの算段を考えていた時です。

コンコンと後部座席の窓ガラスを軽くたたく音が聞こえました。

ビックリしながらも、誰か来たのかと思い、Bさんは運転席のドアを開けてみました。

ですが、誰もいません。

外を見回しますが誰もいません。

変だと思った時に背中に強烈な痛さと寒さを感じました。

驚いて振り向くと神社の階段には青白い顔をした小さい女の子と、

年を取った背の低い老人が座ってBさんの方を見ていたのです。

無表情で目が真っ黒。

虚ろな表情。

二人とも何故か肘から下の手が全く見えません。

Bさんはその姿に凍り付き、恐怖を覚えました。

車内に急いで入ろうとしましたが体が金縛りにあったかのような感覚でゆっくりしか動けませんでした。

二人はずっとBさんを見ていたそうです。

Bさんは額から脂汗を書きながらなんとか車に入りました。

フロントガラスから神社の方を見ましたが、

まだ二人はこちらを見ていてBさんは「南無妙法蓮華経…」と無意識に目をつぶり何度も唱えたそうです。

しばらくするとクラクションとハイビームがBさんの後方車両を照らしました。

気づいてバックミラーを見ると某ロードサービスのトラックでした。

隊員の方が来てくれたのです。

隊員の人は「車、なるだけ離れてこちら側に来てください。」と言われ神社から少し離れ見てもらいました

。雨も小雨になり落ち着きました。

バッテリーが原因で交換してもらいました。

隊員の方が、「大丈夫でした?」と聞いてきたのでBさんは会った出来事を話しました。

隊員の方は「ああ…そうでしたか…」と暗い表情で行ったそうです。

人穴浅間神社では良く霊や不思議な現象を見るという話があるとそれだけしか言いませんでした。

隊員の方のご厚意で、泊まる場所まで案内してもらうことになり、

復活した車でBさんは神社を後にすることになりました。

去る時に神社をバックミラーで見ましたが二人は見えませんでした。

ただ、作業中にBさんは神社をちらちら見てました。

やはり女の子とお爺さんがずっとBさんを見ていたそうです。

隊員さんは作業中は、少し腹のあたりが気持ち悪かったと言っていたそうです。

そんな怖い話でした。