福岡県北九州の平尾台は日本でも有数なカルスト台地として有名な山です。
休日などは多くの人が訪れています。
平尾台頂上にはだいぶ昔に遊園地もあったほどです。
平尾台の洞窟は有名な観光スポットです。
昼間は人が多く明るい雰囲気の場所なのですが、
夜になると人がほとんどいなくなりとても静かな雰囲気になります。
私は友人5人と夜の平尾台をバイクで探索しに行こうと遊び半分で夜中に出かけました。
友人4人は250ccのバイクで私は50ccのバイクでした。
平尾台の裏道を探索することにしたのですが、当然排気量が違うので遅れてしまい道に迷いました。
裏道は電灯も何もないので月明りだけを頼ることしかできないのでほんとうに困りました。
走っている途中にぼんやりと明かりが見えてきたのでそこまで行くことにしました。
たどり着いたら発電所のような場所でした。
とりあえず明かりもあるので休憩することにしました。
バイクから降りて休憩していると人の話し声がしてきました。
友人たちが近くにいるのではないかと思い話し声のしている場所に行ってみました。
しかし人影はなく声だけが聞こえとても怖くなってきました。
私は嫌な予感がしたので立ち去ろうとしたのですが、
助けてという声が聞こえたので、もしかしたら誰か
道に迷い助けを求めているのかと思い声がする場所まで行ってみました。
そこで見たものは頭だけ地上に出ていて体は首まで埋められている状態の人に見えました。
私の顔をじっと見ていて目が5分間くらいあっていたと思います。
あきらかに男性です。
話かけたのですがなんの反応もありません。
何となく生きてる感じがしなかったのです。
怖くなり走ってバイクの置いてある場所まで戻りその現場から逃げるように山道を下っていきました。
30分くらい下ったところで友人4人とやっと会えました。
友人4人も心配していて私を探していたのです。
その話を友人にしたところ事件の可能性もあるので、最寄りの交番までその話をしに行きました。
警察も事件の可能性があるので現場までもう一度一緒に行ってほしいと言われたので行くことにしました。
しかし現場に行ったのですが何もありません。
確かに同じ場所だったのですが、人が埋められていた形跡もありませんでした。
警察もその周辺をかなり探していましたが、何もないということで動物を私が錯覚したのではないかという話になりそれで終わりました。
後で聞いたのですがその周辺は自殺の名所だということです。
私が見たのは助けを求める幽霊だったのかもしれません。