私が高校生の時に、大学生の先輩の家に泊まりに行った時のことです。
電車で2時間程行ったところで先輩は一人暮らしをしており、
私は高校が春休みに入るタイミングで泊まりに行きました。
さして仲良くない人だったのですが、異性(私は男で先輩は女)が
一人暮らししているという状況で泊まりに行けるのならそりゃ誰だって行くでしょう。
家に行って泊まり翌日、偶然大震災が起きたせいで
しばらく帰れなくなった私は先輩から色んな話を聞くことになりました。
先輩はいわゆる霊感のある人なのですが、本人曰く
私が見えないものはかなりやばいというのです。
そういった話は大好きですが大して経験もない私は、
何か今までに経験したことないのか聞きました。
ある日、先輩が高校生の時のアルバイトしていたコンビニから帰る途中、
自転車を漕いでいたら大量の猫が走って追いかけてきたそうです。
先輩は猫を飼っていましたが、さすがにその数にびっくりして漕ぐのを速めました。
しかし猫も引かず、もしやと思って廃棄でもらったパンを投げたのですが
猫はパンに目もくれず追いかけてきます。
なんとか家に着いて急いで部屋まで行きました。
そこで当時付き合っていた彼氏に先程の出来事を話そうと電話したところ、
電話に出た彼氏は先輩の話を聞く前にいきなり
「今どこにいるの?何してる?」と聞いてきたそうです。
状況の読めない先輩は一連の流れを話しました。
そうすると彼氏が「部屋に窓あるよね?カーテンはピンクでしょ、
どこか一か所色の濃いところがある?」と聞いてきました。
そこには先輩が学校で着用しているセーラー服が掛けてありました。
そのことを伝えると彼は「じゃあその隣だ。なんかいるよ」と言うのです。
続けて彼氏は「飼ってる猫を部屋に連れてきて」と言うので飼い猫を部屋に入れたら、
彼氏が言ったところを一点凝視しています。
ですが特に威嚇しているでもなく見ているだけです。
そう彼に伝えると「なら大丈夫だよ、少ししたらどっか行くと思う」と言われ、
実際にその後は何もありませんでした。
話を終えて先輩は、本当に霊感の強い人は離れていてもその背景が
脳裏に浮かんで色までわかるんだ、と言っていました。