私の親戚の女性が、お仏壇屋に勤めていた時に体験した時の話です。
・家族5人で来店
お仏壇屋の店舗勤務になった彼女は、お客様が来店すれば接客をしなければならず、
休憩時間も、休憩室にあるモニターで常に店舗内を見ながらの休憩だったそうです。
ある日、ご家族と思われる方々が5人でお店に来店され、
休憩室でその様子を見ていた彼女は休憩もそこそこに、
「いらっしゃいませ」と応対に出ました。
ご主人と思われる人が、「仏壇が欲しいんですけど・・・」と言ったそうで、
彼女は仏壇の種類や価格など、説明をしました。
ある程度説明したところで、「ではどうぞおかけください。今、お茶を持ってまいります」と、
そのご家族をテーブル席ご案内し、一度休憩室に戻りました。
・一緒にいたおばあちゃんは?
お茶を5人分用意し、お盆に乗せて店舗のテーブルに座ってるご家族に持っていきました。
5つのお茶をテーブルに並べ、
「ところで、最初に一緒にいらっしゃったおばあちゃまは?どちらに?」と声かけをしました。
「え・・・」と絶句するご家族。
「おばあちゃま、いらっしゃいましたよね?」と、休憩室でみた、
モニターにうつっていたおばあちゃんの特徴を話し、
再度どちらへ?と質問したところ・・・ご家族みんな口ごもり・・・
「あの・・・今日は、そのおばあちゃんのための仏壇を買いにきたんです。我々、最初から4人で来ました」
と言われたそうです。
彼女は、同じような経験を数回したそうです。
モニターに来店客がうつったので店舗に出てみると誰もいないという経験もある、と。
そのたびに、彼女は両手を合わせるようにしていたそうです。