伯母が亡くなったのは直ぐの事だった
あれは今から15年程前、
当時自分の伯母が抱えていた糖尿病の影響からか、
伯母はある日の早朝に自宅で倒れて亡くなりました。
それも直ぐの事だったので、
連絡も早かったのは覚えています。
既に片目が壊死しており、
かなり痩せ細っていたのを覚えています。
伯母はいつも明るく、時には野菜をくれる良い方でした。
当時自分は伯母が糖尿病を抱えている事について余り知らず、
直ぐになくなってしまった事に対しては大変ショックでした。
葬儀当日は特に違和感が無かった
通夜と葬儀の予定は直ぐに決まり、
多くの親族が自宅に訪問に来ました。
その際は特に違和感も無く、
周りの人達と会話をしたりしながら
過ごしていたのを覚えています。
ただ、伯母の顔を見た時は糖尿病の影響がかなり来ていたのか、
亡くなった姿からげっそりと痩せているのを改めて実感しました。
葬儀後、窓の外は明るく、騒めいた声が聞こえた
葬儀は特にトラブルも無く無事に終え、
帰宅してから夜にベッドで眠っている時の事です。
自宅は中学校の付近にあり、
よく夜に消防団や社会人野球のチームがナイターを付けて
活動している為自宅側はうっすらと明るくなるのですが、
当日はナイターが点灯していませんでした。
しかし、窓から外を見るととても明るかったのです、
そして当日の夜はとても風が吹いていました。
そんな中で何やら声らしき音が聞こえてきました。
「わー」
という変な声が。
自分はその時伯母さんが急死してしまった事を
直ぐさま思い浮かびました。
「伯母さんはまだ死に切れていない」
これをずっと考え続け、
眠れない夜となり、
ひたすらその声を聞き続けることになったのです。
しかし、自分も段々と眠気が来ましたので、
そのままゆっくりと眠る事は出来ました。
あの声はあの日の夜以来聞こえなかったが、あれはメッセージだった
翌朝起床した時にはその様な気配等も無く、
普段のまま学校へ登校する生徒達が歩いている姿が見え、
自分も特に何事も無く登校しました。
そして、それ以降はあの声はあの日の夜以来
聞こえる事はありませんでした。
もしこれが伯母さんだったとしたら、
自分に伝えたい事は自分自身では無く、
とても関わりが深い両親に対してだったのかもしれません。
それを何故か自分に訴えかけて、
それから先の事を伝えようとしていたのかもしれないと
当時思春期ではあった自分ですが、
そう思い続けていた日が続きました。
ある日突然自分が死を迎えた時に
本能的に行ったのは身近な人へのメッセージだったと思います。
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