ベトナムでの金縛りのわけ(ホーチミン中華街のホテル)

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ベトナムの南部を旅行で一周した時に、中華街の小さなホテルに泊まりました。

暑さと歩いた疲れで昼寝をしようとうとうとしたところ、部屋の隣で子供がわいわい騒ぎ始めました。

子供が乗るおもちゃの自動車にのったり、ボールを投げたり、とにかくうるさくて寝られないため、

ちょっと様子を見ようと部屋を出て音のする方へ行ってみると、

部屋がないのです。

驚いて、自室に戻り部屋から下を見下ろしたところ、子供はいません。

おかしいと思い、ロビーに行って

「大勢の子供がホテルのどこかで遊んでいるようでうるさい」

とクレームすると、受付の男性が

「そんなことはありません。このホテルには子供は宿泊していませんし、学校も近所にない」とのこと。

おかしいなと思いつつまた昼寝をすると金縛りにあいました。

その間目を開けると誰かがいるようで怖くて目を開けられなかったのですが、

翌日ホテルに迎えに来てくれた現地ツアーの案内人に、この話をすると、

なんとこの辺りはベトナム戦争時代に「処刑場」があり、

多くのベトナム人がアメリカ軍や、アメリカ軍に入隊したベトナム人に銃殺された場所であることがわかりました。

しかも、その銃殺された中には子供だけが残った家族が多くいたということです。

普通スパイや密告の容疑で逮捕されると、家族全員が銃殺されたとのことですが、

子供だけは生き残り、みんなで寄り添って生きていたが、その後はどうなったか不明ということでした。

私はその話を聞いた時、

当時、ここで親の帰りを待っていた多くの子供が死んだあとも、ここに戻ってきて待っているのではないかと鳥肌が立ってしまいました。

ベトナムにいるのに全然暑くなく、すぐにホテルを中華街から普通のホテルに変えてもらいました。

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