クメール・ルージュの怨念?カンボジア トゥールスレン虐待博物館

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カンボジアに仕事で長期滞在していたときがあります。

ある時、日本の大事な顧客がカンボジアを訪問することになりました。

業務は順調に進みましたが、休日を前にその顧客が

「トゥールスレン虐待博物館を見たい」と言ってきました。

トゥールスレン虐待博物館はクメール・ルージュの時代に政治が収容され、

17,000~20,000人が虐殺され、生存者はわずか8名だった、と言われているところです。

カンボジア在住の日本人には、その博物館で心霊体験を思われる恐怖体験をした人が多くいました。

私は霊感が少しあります。

そのような話を沢山聞いていたので、その博物館に行くのは躊躇したのですが、

上司の命令もあり、仕方無く訪れることにしました。

いざ、顧客を連れて博物館に到着しました。

外はすごく暑いのに、博物館の内部は非常に冷たい感じです。

涼しさとは全く違う体感でした。

嫌な感じがしましたが一応事前に詰め込んだ知識で顧客を案内しました。

するとあるときから、その顧客が私を突っつき始めました。

すごく真面目な顧客で人をからかうような感じはしないのですが、

もしかしたら私を脅かしているのかな、と思い後ろを振り向き、

私が微笑むと顧客は不思議そうに私を見ました。

その後も何回も顧客は私を押します。

そのため、「あの、すみませんが危ないのであまり押さないでいただけますか」と言うと、

「いや、私は何もしていない。あなたがあるときから突然前のめりになる事があるので体調でも悪いのかな、と心配していたんです」と言うのです。

ちなみに周りにいたカンボジア人に確認しても

「彼はあなたを押していない」と言っていました。

すごく怖くなり、早く出ようとすると足が重くなりました。

冷たい空気の中、何とか博物館の出口に付いたときは汗がビッショリでした。

そのままその日は「体調が悪くなった」と言い、帰宅させてもらったのですが、

シャツを脱ぐと、脇のあたりがどういう訳か赤く汚れていました。

気持ち悪くなってすぐそのシャツは捨てました。