湖に浮かぶような白い人影(首都圏内にある小さな湖)

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これは首都圏内にある小さな湖のお話です。

その湖の大きさは、

ジョギングなどにはちょうどいいくらいの周回コースがある長さの歩道に囲まれた湖で、

昼間はとても自然豊かで気持ちの良い場所だそうです。

夏休み中の大学生グループ(友人)が心霊スポット巡りをしていたようで、

運転手以外は酒も入っていたようなので興味本位でその湖に行こうという提案をしたそうです。

ノリのいいメンバーは快諾し、怖いと言いつつも嬉しそうに、目的地に向かっていました。

その湖は到着してすぐに湖の正面に出るようで、

入り口は開放的で湖のほとんどを見渡せる形になっていたようです。

街灯1つない月明かりに照らされる夜の湖は幻想的に見えたようでその光景に入り浸っていたところ、

ぎゃあああというような悲鳴とも叫び声とも言えない、カラスの鳴き声にも似たような声が聞こえました。

その声は男性か女性かもわからない声だったそうです。

その声が聞こえた方は丁度広く見渡せる湖のカーブで奥ばっていて、

草木もあり丁度見えない湖の外れの方でした。

やばいと言いつつも恐怖心に勝るくらいに気になっていた男性数名は見に行こうと言いだしましたが、

流石に恐ろしく感じた女性陣はと男性の残り数人はここに残ると言いだし、

男性数人で様子を見に行くことにしました。

声がしたところ周辺に着くと先ほど来た道よりも静かで、

虫も鳴いておらず木の揺らぎすらない静寂だったそうです。

1人が何もいないし帰ろうぜと言いかけたところに、湖の上ともいえず半身だけ浸かっているような白い人影。

それは浸かっているのではなく上半身だけ水面より少し浮いていて下半身がないものでした。

他の男達もそれに気づき慌てて死に物狂いでその場から逃げたそうです。

その湖には別に死人も自殺したという情報もなかったのですが、

その地域周辺では数年前に行方不明者が出ていて、まだ見つかっていないようです。

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